新月だろうと満月だろうと、好きなように過ごすのがいちばんいい。
たとえば、あなたがふと「新しいことを始めたい」と感じたとする。それと同時に「何かをスタートするなら新月がいいから、それまで待とう」と決めるとしたら、それはあまりにももったいない。
「何かを始めたい」のは今で、「次の新月」は未来だ。新月の持つパワーを借りるために「今動き出したい」と感じた自分の感覚を抑えるのだとしたら、それは本末転倒である。
中には、「新しいことを始めたいけれど、何がしたいかまだわからない」から、新月に向けて探したいという人もいるかもしれない。それなら流れに乗って、どんどん探したらいいと思う。もし、その「何か」が早めに見つかってしまった場合は、新月にこだわらずにさっさと始めるといい。
逆に、「特に何か始める気もないけれど、せっかく新月だし何かしようかな…」なんて考えているなら、何もしないほうがいい。もしかしたら、日々の連なりの中に小さな発見があるのかもしれない。
気をつけたほうがいいことがあるとすれば、むしろ暦にこだわりすぎることだろう。新月に「新たなスタートを切る」力があるのは本当だ。しかし、もしそのサポートを得なければ何も始められないと考えているのだとしたら、自分自身の持つ力をあまりにも過小評価しすぎている。
自分に力があるということを信じていたら、「新しいことを始めたい」と感じた瞬間こそが何か始めるのにいちばんふさわしい時だとわかるだろう。ヒトが小細工などしなくても、宇宙はいつもうまく動いている。もし、月の力を借りる必要があるほど大きなスタートを切ろうとしているならば、その日は意図せずとも新月と重なるようになっている。