Alumonisuとは、循環を意味する。
循環は、ヒトの身体にとっても重要だ。心臓が止まれば全身に血液が行き渡らなくなり、死に至る。つまり、Alumonisuこそが、この世界の存在の要であるということだ。そこで、これからは、ウェイク語を含むこの知恵をAlumonisology(アルモニソロジー)と呼びたい。
Alumonisuは、世界のはじまりよりずっと、個々を隔てる壁を通り抜け、それぞれの意識を拡大し、「今」に集中させて、自分が自分自身でいられるようサポートしてくれている。
たとえば、あなたが仕事で疲れ切っているとき、同僚がその様子を見て「なにか手伝おうか?」と声をかけてくれたとする。あなたは現在の状況を眺め、この仕事量であれば同僚にやり方を説明して依頼するよりも自分で終わらせたほうが早いだろうと結論づけて、「もう少しで終わるからだいじょうぶ。ありがとう」と返した。それを受けて、同僚が「わかった、がんばって」と励ましてくれたとしよう。
このとき、あなた自身の状況は変わらない。仕事は減らなかったのだ。けれど、エネルギーが循環した。同僚があなたに声をかけたことで、目の前の仕事しか見えていなかったあなたの意識は広がった。全体に対する現在の状況を見て十分終わらせられそうだと気づいたし、同僚が気づかってくれたことも知った。「もういやだ」「永久に終わらない気がする」「もう仕事辞めたい」など、あちこちに散らばっていたあなたの意識は「今」にまとまり、「もう少しだからがんばろう」という気持ちになった。
本来は、お金もAlumonisuである。お金は人々の間を行き来する。そして、それを受け取ることによって、誰かがよろこんでくれていることを知る。自分の仕事が誰かの役に立っていて、しあわせに貢献している。それはあなたの喜びとなり、その仕事を続ける原動力になっていく。
あなたを元気にしてくれるものすべてが、Alumonisuなのだ。出勤途中ですれ違った散歩中の犬も、誰かの庭先に咲く花も、新しく買ったばかりの鞄も、推しが出ているテレビ番組も、すべて循環している。ということは、あなた自身も、誰かにとってのAlumonisuである。
今日のウェイク語:Siela luwa Alumonisu.