ウェイク語

Lunelire〜ビジョン

Lunelireとは、ウェイク語で「ひとりひとりの壁を通り抜けて浸透し、本人にも見えないところで変化を起こし、誰ひとり置いていかないよう波紋のように拡げていく」という意味である。

たとえば、「善と悪に優劣はなく、どちらも等しく価値がある」と聞いたとき、あなたは「そんなことはない。善は正しく悪は間違っている」と拒絶することができる。しかし、「Nikeという言葉は、善や悪に優劣を見出さずすべてのものに価値があるという価値観を表している」と聞いたときに、その価値観をあなたが受け入れなかったとしても、Nikeという言葉とその背景にある考え方の存在は否定できない。

ヒトの記憶力はすごい。たとえ、普段の意識には上ってこなくても、思い出すきっかけさえあればあなたはさまざまな記憶を引っ張り出すことができる。

ある人がウェイク語に興味を持ち、学んだとする。「やっぱりぴんと来ないな」と一度離れても、二十年後に突然「あのとき聞いたのはこういうことだったのか」と閃いて情報と情報がつながることもあり得る。

一度に大きな波は起こせなくてもいいのだ。少しずつ人々の間に浸透し、ほんの少しずつ意識に変化が起き、いつかこの地上に生きるすべての人がしあわせを感じられるような世界になるといい。