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Rosikotise

 Rosikotiseとは、いわゆる「嫌なこと」を表す。

 本来の自分を生きようと立ち上がり、それまでの思い込みを手放したとき、それが目の前の現実に反映されるまでにタイムラグがある。この期間には、過去のあり方と現在のあり方が混在することになる。

 たとえば、これまでの意識を泥水、現在の意識を真水と考えたとき、今までは目の前の現実も泥水だったからそれほど違和感はなかった。それが、真水になろうとすることによって泥が分離され、今までよりもはっきりと泥の存在を認識するようになる。これが、Rosikotiseである。

 それらはいずれターンオーバーのように剥がれ落ちていくので、ただ眺めているだけでよい。このターンオーバーは、浄化と呼ばれることがある。ピーリングによって肌が過敏になったり本来の力が弱まってしまったりするのと同じように、過剰な浄化はあなたを弱める可能性がある。「毒物を少量摂取することで耐性をつける」の逆のようなものだ。また、このとき剥がれ落ちる垢を「汚い」とただ蔑むのではなく、感謝の気持ちを持てることが理想だ。もはやいらなくなってしまったものは、言ってみればごみであり、生理的嫌悪感を抱きやすい。しかし、それらがあなたを守っていたこともまた事実である。

 虫や細菌は嫌がられることも多いが、自然の中で分解者の役割を担っている。あなたという小さな単位で見たとき、それはたしかに浄化であり、悪いものを外に出すという行為だが、もっと大きな視座に立てばそれは循環、すなわちAlomonisuのほんの一部である。あなたの手放したそれらは、誰かが受け取って他のかたちに変わり、人々の間を渡っていく。あなたの嫌うあのひとは、もしかしたら分解者として生きているかもしれないのだ。